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実演会で播種方法を確認する生産者
子実用トウモロコシ播種実演会

4月20日、古川富長地区で子実用トウモロコシの播種実演会を開き、生産者や関係機関の担当者など約100人が参加。展示圃で2種類の播種機を使った実演をし、播種時の留意点などを確認しました。
この日は、管内での大豆播種にも使われるタバタ播種機とスガノ農機(株)の真空播種機の2種類での播種を実演しました。

パイオニアエコサイエンス(株)東日本事業所の白戸洋一所長が播種時の留意点について講師を務め、播種機の動作確認や播種深度、側条施肥が正しく行われているかの確認が重要と説明。「子実用トウモロコシ栽培は、播種精度を上げることが最も大事」と強調しました。
JAの佐々木琢磨組合長は「輸入飼料が高騰する中、畜産農家にとっても国産穀類の確保は必要。水田の利用を米、大豆、トウモロコシを使って、それぞれの品目の収量を上げ、所得の向上につなげたい」と話していました。
子実用トウモロコシは、乾燥や調製、保管に必要な機械・設備や販売先の確保などに課題があり、本州では大規模な産地化が進んでいませんでした。
JA全農では、JAが集荷・乾燥し、全農が買い取って飼料メーカーに販売し、畜産農家に供給する仕組みづくりを目指しています。
その第一歩として、JA古川とJA全農は栽培試験委託契約を締結。栽培試験で大豆との輪作体系による生産技術の確立や子実用トウモロコシの栽培適性、労働生産性などを検証し、今後の作付拡大に取り組むこととしています。